おふぃすベガ

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  • 「音楽が始まる前に」

  • (9/11宝塚ベガ・ホール)
  • 2011.9.2 宮川彬良&アンサンブル・ベガ

「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」定期演奏会まであと少し。
当日配布プログラムのための文章「音楽が始まる前に」(響敏也)を、ご紹介します。
ご来場の方も、ご来場になれない方も、どうぞお楽しみください。
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音楽が始まる前に
 響 敏也(作家・音楽評論家)
 [時には「時」を想う時もある]

繊細な心を持つ詩人のなかには、あわてん坊の詩人もいるようだ。
イギリスの詩人が街を散歩していた。無心に歩いていた彼に、詩の神様が降りてきた。詩人の頭に詩が浮かんできたのだ。彼は道端に寄って立ち止り、次から次へと浮かんでくる詩の言葉を手帳に書き記した。1時間、2時間、彼はそのまま書き続けた。ふと、ペンの文字が読みづらいのに気づいた詩人は、周囲に夕暮れが来ているのを知った。
「何時だろう。午後7時に人に会う約束があったんだ」。詩人は通り掛かった人に尋ねる。
“Excuse me. What is the time?”
訊かれた通り掛かりの人は、戸惑い、泣きそうな顔になって、
“Why did you ask me such a difficult thing?”と言い、駆け去って行った。
詩人は長時間、詩の世界に没頭していた。だから言葉の感覚が日常生活向きに戻っていなかった。そこで、”Excuse me. What time is it now?”(すみません。何時でしょうか?)と訊くべきところを、”Excuse me. What is the time?”(すみません。時とは何でしょう?)と訊いてしまった。道を歩いていて見知らぬ人から、いきなりそんなことを訊かれたら誰だって驚く。答えようがない。
しかし、けれど、されど、きょうのアンサンブル・ベガ(アンベガ)は大胆にも、その「時」がテーマ。「時」について考えてみよう。
「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」と記した芭蕉翁も、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」と綴った鴨長明も、生命そのものが「時の旅人」だと考えていたに違いない。
きょう、あなたに届ける「アンベガの時間」が、あなたの「明日の幸福につながる時間」になることを信じて、開演の「時」を告げよう。
●公演詳細はコチラ(残席僅少、補助席販売中)

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