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9/20(土)宝塚ベガ・ホール(定期公演)

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「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」結成10周年記念定期公演およびアフタートークにご来場の皆様、ありがとうございました!

まずもって、プログラムおよび出演者変更のお詫びを申し上げます。
昨日は宮川彬良の体調不良により、一部、プログラムを変更させて頂きました。
新作「音符の国ツアー」を楽しみにお越しくださった皆様には大変申し訳ありませんでした。
代わりに下記の曲目をお届けいたしました。

◎『屋根の上のバイオリン弾き』より
 "トラディション" "サンライズ・サンセット" "ボトル・ダンス"・・・J.ボック

また、予定されておりましたヴィオラ、馬渕昌子が出産のため、代役として佐藤佳子が出演いたしました。

いずれもギリギリまで、公演内容や、場合によっては、公演中止の可能性も含め、最善の方策を関係者一同で協議致しました結果の判断でした。
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。


◎佐藤佳子(さとう・よしこ),ヴィオラ
広島県出身。6歳から桐朋学園子供の為の音楽教室広島教室にて学ぶ。桐朋女子高等学校附属音楽家を経て1997年に桐朋学園大学音楽部卒業、同年渡欧しフランクフルト音楽芸術大学に入学。1999年ブリュッセル王立音楽院に編入、同時にヴィオラ奏者としての活動を開始。IctusやPrometheus等のアンサンブル公演に多数参加し、ヨーロッパにおいて多岐に渡る活動を続け2005 年に帰国。
2006年トーキョーワンダーサイト主催"21世紀を担う新鋭たちの響き"にてリサイタルを開催、好評を博す。
1997年度広島市最優秀新人賞およびシエナ・キジアーナ名誉ディプロマ賞(室内楽)受賞。2002年広島市文化財団より助成を受け、広島県民文化センターにて初リサイタル"音の憶"を開催。
2004年度文化庁在外派遣研修員。これまで故数住岸子、辰巳明子、村上直子、島田久三江、長谷川夕子、江戸純子、菅沼準ニ、セルジュ・コロー、ポール・ドゥ・クレルク、ガース・ノックスの各氏に師事。
現在は関東、関西にてクラシックから現代まで多岐に渡り活動している。ネクスト・マッシュルーム・プロモーションメンバー。
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9月は台風シーズン、公演開催には慎重を要する時期ですが、やはりというべきか、折からの台風で、メンバーの宝塚入りも危険な状況に。中でも、公演2日前、ファゴット星野さんは関西フィルのお仕事で宮崎に滞在中。「飛行機飛びません」とのメールあり、大いに青ざめました!
翌日、台風一過の宮崎から、飛行機が無事離陸し一安心。一日ずれていたら・・・(ゾッ!)。

そして、当日は爽やかな秋晴れ!(というより、厳しい残暑!?)ありがたいことでした。

いよいよ開演!

オープニングテーマ「すみれの花咲く部屋」で始まり、いつもなら、アキラさんの軽快なトークで、次のコーナーへ・・・というところですが、今回はメンバー一人一人が「10周年を迎えて」一言感想を述べました。

一言・・・のはずでしたが、ここでメンバーの約半数は、かなりの話し好きであることが発覚、出るわ出るわのマル秘エピソード、というわけで、開演から「すみれ~」の演奏、メンバーのトーク一巡で、既に30分を経過しておりました。
実は、セキで声が出にくいアキラさんの分もとメンバーは奮闘しておりました。

さて、お待ちかねの新曲コーナー!
今回の新曲は3曲ですが、まずアレンジの2曲から。

♪「四羽の白鳥の踊り」・・・原曲では、ファゴットのリズムにのって、オーボエの軽やかな二重奏で幕を開けるのですが、、アキラさんの編曲で軽やかにメロディを演奏するのは、ファゴットの星野さんでした!

♪「剣の舞」・・・『クインテット』でもお馴染みのこの曲、スリリングな味わいに演奏も熱気を帯びて・・・、曲中、剣を戦わせる場面では、アキラさんが・・・
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お好み焼き用のコテがよい音がするのです!(前日に千日前の道具屋筋へ仕入れに行きました)

前半のメインは、本来なら名物「音符の国ツアー」の予定でしたが、脚本は、アキラさんの名口上&七色の声色を必要とする内容でした。
そこで、この日のアキラさんの声の状態では、お客様に面白さが十分に伝わらないと考え、一昨年の定期公演で完成した大曲「屋根の上のバイオリン弾き」をお届けいたしました。

ピアノを弾くのは支障がなかったアキラさん、メンバーの熱演とあいまって、初演のときよりも更に磨かれた演奏をお届けできたのではないかと思います。

(それもそのはず、この曲をお盆にレコーディングしました。2ndアルバムをお楽しみに!)

休憩を挟み、第二部の幕開けは、久々の演奏となりましたバーバーの「弦楽のためのアダージョ」(アンベガ版)。
初演の際は、大阪府池田市の小学校で悲しい事件が起きた直後だったこともあり、レクイエムとしても演奏されることが多いこの曲の演奏に、会場全体が追悼の想いで一杯だったそうです。

今回も、集中力を要するこの曲の練習にはかなりの時間を割き、一音一音ハーモニーを確認しながらのリハーサルでした。

そして、この日のクライマックスは、なんといってもアンサンブル・ベガのために、
アキラさんが作曲した2作目のオリジナル作品(1作目は「ブラック・ジャック」)ですが、そのタイトルは

『随想曲』

でした。
シンフォニーが「交響曲」、ソナタが「奏鳴曲」などは、クラシック音楽の用語を日本語に置き換えたものですが、「随想曲」は今のところ、先日の初演が世界第一作目・・・だそうです(響さん談)。

イ短調の物悲しいメロディは、アキラさんが、この春ヨーロッパを旅したときに脳裏に浮かんだそうです。
そのメロディを、随筆のように綴って完成したのがこの作品でした。
ヨーロッパ映画の音楽のようでもあり、年老いた人が若き日を回想しているようにも思える名曲でした。
今後、「ブラック・ジャック」のように、演奏回数を重ねて、更に輝きを増すでしょう。

最終コーナーは「亜麻色の髪の乙女」「誰も眠ってはならぬ」で大団円。
アンコールにはビートルズの「P.S. I Love You」をおおくりしました。

次回の定期公演では、メンバー一同、「完全復活」でお届けしたいと心より願っております。

また、公演後、掲示板や当ブログへ多数の暖かいコメントをお寄せいただきありがとうございました。
公演の際に直接お礼をお伝えできるのは、ごく一部の方々になってしまうのですが、プレイガイドや窓口での"争奪戦"でチケットを購入頂き、終演後はそっとお帰りの大多数の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

♪皆様にご心配いただきましたアキラさんは回復に向かっております。
♪また、馬渕さんも間もなくの「そのとき」に備え、準備万端です。

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投稿日:2008年9月22日 (月) 17:51

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