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  • アキラさん談話

  • (「大阪市音楽団第99回定期演奏会」に寄せて)
  • 2009.10.13

来る11月13日(金)、ザ・シンフォニーホールで行われる「大阪市音楽団第99回定期演奏会」に寄せて、世界初演となる新作「生業(ナリワイ)」や公演プログラムについて、アキラさんのメッセージをご紹介いたします!

公演詳細はこちら。

※下記は同公演プレス向け資料より抜粋したものです。

<アキラさん談話>
*世界初演/宮川彬良「生業(ナリワイ)」<Ⅰ.上昇思考 Ⅱ.発明の母 Ⅲ.易~ 生業>

作詞家・岩谷時子さんの作品集冒頭の文章に『私は作詞を生業(ナリワイ)として生きてきました。』という一節があります。数年前に読んだこの一節は、私の胸の奥にずっと留まることになりました。

「芸術」と「芸能」は常に互いを睨み合っているようなところがあるけれど、どちらも人間の営みであり、日々の生活から生まれます。芸能(=エンタテイメント)を肌で感じる環境に育ち、芸術の世界にも足を踏み入れるという立ち位置にある私には、芸術も芸能も、極めるべき到達点は一つに思えます。

「生業(ナリワイ)として生き」の一節に、私は岩谷さんの「自分は人の役に立つものを作ってきた」という音楽家としての誇りが込められていると感じます。「生業」は「音楽家としてのあり方」を自問自答するカギとなる言葉です。

この曲を初演する大阪市音楽団のメンバーは、それぞれの楽器の演奏を生業とし、初演に立ち会う会場にお越しの皆さんも、それぞれに生業をお持ちのことでしょう。

全ての人が、自分の生業に誇りを持って一日一日を送る、―万物の営みの尊さー。
「生業」は、一作完結ではなく、私の創作活動の中心となるテーマの一つとして、今後も様々な形で書き続けるでしょう。

公演では他に、もう何度も市音と演奏してきた『ブラック・ジャック』、これは私のメインテーマである「命」そのものを描いた曲を、もう一度スコアを一から読み直して新鮮に取り組みたいと思っていますし、『シンフォニック・ダンス』(ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』からの組曲)は少年時代からレコードが擦り切れるほど聴いた作品です。バーンスタインが一音一音に託した次代へのメッセージを同じ作曲家の視点で発見する度に胸が震えます。
(談)

~後略~

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アキラさんから語られる「生業(ナリワイ)」という言葉には、現代の世の中に起こる様々な出来事への広い視点、音楽家としての自分自身への問いかけ、そして未来を見据える熱きエネルギーが感じられました。
既に2度の音合わせを行った「生業」の初演と、宮川彬良VS大阪市音楽団!のバトルが大変楽しみです。

 

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