リート(歌曲)を演奏活動の中心に据え、語りと歌を独自に構成したユニークな構成で定評のあるメゾ・ソプラノ廣澤敦子が、年に一度開催するリサイタル。今回は東京・大阪での開催です。ここ数年続いたユニークなテーマによる多彩な選曲から、今回はシューマンの歌曲で自身の声楽家生活の原点へ。
『女の愛と生涯』は6年ぶりに、『詩人の恋』は、通常は男性のテノールで歌われることが多い作品で今回初めての取り組みです。共演ピアニストは、ピアノ、作編曲、指揮、翻訳など多彩に活動する内藤晃。詩的な音色、表現と作曲家が乗り移ったようと評される作品解釈で高く評価される内藤との共演にご期待ください。
日時
2022年3月13日(日)14:00開演(13:30開場)
会場
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール(大阪市)
出演
廣澤敦子(メゾソプラノ)
内藤 晃(ピアノ)
チケット
【全席指定】
Yahoo!パスマーケットでのご購入の際は、ご購入後に座席番号をお知らせいたします。
詳細こちら
一般
【前売り】
・チケットレス 4,000円 Yahoo!パスマーケット
・紙チケット 4,200円(ザ・フェニックスホール チケットセンター)
【当日】
4,500円
高校生以下
2,000円(チケットレス・紙チケット・前売り当日とも一律)
※未就学児の入場はご遠慮ください
プログラム
オール・シューマン・プログラム
- 『ミルテの花』より
- 『女の愛と生涯』全曲
- なぜ?『幻想小曲集』作品12から(ピアノソロ)
- 三つのロマンス 作品25 第二版 嬰へ長調(ピアノソロ)
- 『詩人の恋』全曲
お問合せ
おふぃすベガ 0798-53-4556
廣澤敦子(メゾソプラノ)Atsuko Hirosawa/Mezzo Soprano
歌曲、合唱分野での演奏活動を軸に人間の声にあくなき探求心を持つメゾソプラノ。大阪出身。
2003年、2005年にエリー・アメリングの推薦を受け、オーストリアのバーデンにてFranz-Schubert-Institutに参加。ドイツ歌曲演奏法と詩の解釈、朗読法を学ぶ。エリー・アメリング、ルドルフ・ヤンセン、ヘルムート・ドイチュなど各氏の指導を受ける。当地にて出演した演奏会では地元紙で「美しい声とドラマチックな演奏」と写真付きで紹介された。
また、奨学金を得てウィーンにて宮廷歌手故ワルター・ベリー氏のマスタークラスを受講。
2006年にリサイタルシリーズ「歌物語」をスタート。独創的なプログラムと正統派の歌唱、特に言葉の美しさには定評がある。第6回のシューベルト「冬の旅」(ピアノ チャールズ・スペンサー)は毎日新聞紙上で絶賛された。<友>音楽工房シリーズの日本歌曲演奏会に出演、香港で日本歌曲のリサイタルに出演するなど、とりわけ、ドイツ歌曲と日本歌曲の分野において、確固たる存在感を示している。
バッハ「ロ短調ミサ」のソリストとして故ゲルハルト・ボッセ指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団と共演するなど、宗教曲、ベートーベン「第九」のソリストとしても活躍。コンサートマスターをつとめるア・カペラ室内混声合唱団The TARO Singersが平成20年度文化庁芸術祭優秀賞。平成21年度大阪文化祭本賞を受賞。また自らも”噂のシンガーズ”のリーダーとして合唱の楽しさを各地で伝えることにも力を注いでいる。1992年〜2011年神戸市混声合唱団に所属。
近年オランダよりエリー・アメリング、フランス・ホイツを招聘、レッスンや講座の通訳、アシスタントをつとめている。自身も度々渡蘭し研鑽を積む。また人間の声を総合的に探求すべく、(一社)声・脳・教育研究所ヴォイス・ジェネラリスト、ヴォイス・エデュケーターの資格を取得。
愛知県立芸術大学音楽学部音楽学科声楽専攻卒業。21 世紀日本歌曲コンクール第二位、友愛ドイツ歌曲コンクール入選。
The TARO Singers コンサートマスター、(一社)日本シューベルト協会理事、関西歌曲研究会、神戸波の会会員。上方オペラ工房メンバー。京都光華女子大学非常勤講師。
廣澤敦子のnote
内藤 晃(ピアノ)Akira Naito/Piano
ピアニスト、指揮者、作編曲家。横浜市出身。東京外国語大学ドイツ語専攻卒業。桐朋学園大学指揮専攻科目等履修生、ヤルヴィ・アカデミー・マスタークラス(エストニア)などで指揮の研鑽を積む。2006年、ソロプチミスト日本財団より社会ボランティア賞受賞。
弾き振りを含む多彩な演奏活動とともに、「もっと深い音楽体験」を共有すべく、ユニークな発想でレクチャーや執筆を行う。月刊音楽現代に「名曲の向こう側」を連載するほか、楽譜の校訂・解説、ライナーノート執筆なども数多く手がけ、訳書にA.ゲレリヒ著「師としてのリスト〜素顔のマスタークラス」(音楽之友社)、校訂楽譜に「ジョン・アイアランド ピアノ曲集」(カワイ出版)、作曲作品に映画「彦とベガ」(谷口未央監督)などがある。指揮者としては、札幌シンフォニエッタ、アビアント交響楽団、杉並グース合奏団などに客演を重ねる。
その知的で美しい音楽づくりには、マリンバ吉川雅夫氏や作曲家春畑セロリ氏など、一流ソリストや作曲家から厚い信頼が寄せられ、彼らのCDでもピアノを担当している。自身のCDに「Primavera」(レコード芸術特選盤)「言葉のない歌曲」(レコード芸術準特選盤)があるほか、2020年よりsonoritèレーベルを主宰し、レコーディング・ディレクターとしてCDのプロデュースも行っている。主宰ユニット「おんがくしつトリオ」では教育楽器によるエキサイティングなアレンジが人気を博し、全国各地に招かれている。2014年、全日本ピアノ指導者協会より新人指導者賞受賞。
横浜市栄区民文化センターリリス・レジデンス・アーティスト。