<大阪市助成公演>
リート(歌曲)を演奏活動の中心に据え、語りと歌を独自に構成したユニークな構成で定評のあるメゾ・ソプラノ廣澤敦子が、年に一度開催するリサイタルが18回目を迎えます。
昨年3月は “風に吹かれて” と題したリクエスト特集でしたが、今回は自己の選曲に戻り、”土の詩(うた)”と題して、作品の背景や舞台となっている地の「土の匂い」を歌で表現したいと選曲構成されました。
マダガスカル、パプアニューギニア、アイルランド、“この世とあの世”、ドイツの深い森、そして日本と、大陸間の移動みならず、命ある我々には手の届かない地の「土の匂い」までも空間に漂う時間となりますように!
日時
2024年3月10日(日)14:00開演(13:30開場)
会場
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール(大阪市)
出演
- 廣澤敦子(メゾソプラノ)
- 中村展子(ピアノ)
- 辺見亜矢(フルート)
近藤浩志(チェロ)
チケット
【全席自由】
一般前売 4,000円(当日4,500円)
高校生以下2,000円(前売・当日一律)
※未就学児の入場はご遠慮ください
プログラム
- ラヴェル マダガスカル島民の歌(全3曲)
- 芥川也寸志 パプア島土蛮の歌(全3曲)
- コリリアーノ 3つのアイルランド民謡より
- 間宮芳生 日本民謡集より
・南部牛追い唄
・こきりこ - マーラー 子どもの不思議な角笛より
・誰がこの歌を作ったのだろう
・美しいトランペットが鳴るところ - 千原英喜 Ave Maris Stella 花も花なれ、人も人なれ
他
※字幕つき
お問合せ
おふぃすベガ 0798-53-4556(平日10-18時)
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廣澤敦子(メゾソプラノ)Atsuko Hirosawa/Mezzo Soprano
歌曲、合唱分野での演奏活動を軸に人間の声にあくなき探求心を持つメゾソプラノ。大阪出身。
2003年、2005年にエリー・アメリングの推薦を受け、オーストリアのバーデンにてFranz-Schubert-Institutに参加。ドイツ歌曲演奏法と詩の解釈、朗読法を学ぶ。エリー・アメリング、ルドルフ・ヤンセン、ヘルムート・ドイチュなど各氏の指導を受ける。当地にて出演した演奏会では地元紙で「美しい声とドラマチックな演奏」と写真付きで紹介された。
また、奨学金を得てウィーンにて宮廷歌手故ワルター・ベリー氏のマスタークラスを受講。
2006年にリサイタルシリーズ「歌物語」をスタート。独創的なプログラムと正統派の歌唱、特に言葉の美しさには定評がある。第6回のシューベルト「冬の旅」(ピアノ チャールズ・スペンサー)は毎日新聞紙上で絶賛された。<友>音楽工房シリーズの日本歌曲演奏会に出演、香港で日本歌曲のリサイタルに出演するなど、とりわけ、ドイツ歌曲と日本歌曲の分野において、確固たる存在感を示している。
バッハ「ロ短調ミサ」のソリストとして故ゲルハルト・ボッセ指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団と共演するなど、宗教曲、ベートーベン「第九」のソリストとしても活躍。コンサートマスターをつとめるア・カペラ室内混声合唱団The TARO Singersが平成20年度文化庁芸術祭優秀賞。平成21年度大阪文化祭本賞を受賞。また自らも”噂のシンガーズ”のリーダーとして合唱の楽しさを各地で伝えることにも力を注いでいる。1992年〜2011年神戸市混声合唱団に所属。
近年オランダよりエリー・アメリング、フランス・ホイツを招聘、レッスンや講座の通訳、アシスタントをつとめている。自身も度々渡蘭し研鑽を積む。また人間の声を総合的に探求すべく、(一社)声・脳・教育研究所ヴォイス・ジェネラリスト、ヴォイス・エデュケーターの資格を取得。
愛知県立芸術大学音楽学部音楽学科声楽専攻卒業。21 世紀日本歌曲コンクール第二位、友愛ドイツ歌曲コンクール入選。
The TARO Singers コンサートマスター、(一社)日本シューベルト協会理事、関西歌曲研究会理事、神戸波の会会員。上方オペラ工房メンバー。京都光華女子大学非常勤講師。
廣澤敦子のnote
中村展子(ピアノ)Nobuko Nakamura/Piano
共演ピアニストとして、歌曲を中心にリサイタル、放送録音、
CD『日本歌曲』第1~10集の録音に参加、「レコード芸術」
一方、
第25回京都芸術祭音楽部門京都新聞社賞受賞。
元大阪音楽大学大学院講師、(社)
辺見亜矢 Aya Henmi,Flute
愛知県立明和高等学校音楽科を卒業後、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。
その後、ドイツ・ベルリン芸術大学にてディプロム取得。
同大学、Konzertexamen課程を審査員全員一致の最優秀の成績を得て修了。
ドイツ国家演奏家資格取得。
第55回全日本学生音楽コンクール 名古屋大会 第1位。
在欧中、イサン・ユン協会によるイサン・ユン作品集のCDにエチュード3番の演奏が収録された。ベルリンで開催されたフルートフェスティバルでは、ベルリンフィルハーモニーザールで演奏した。
現在、ソロ、室内楽、オーケストラを中心に活動している。
名古屋音楽大学、愛知県立明和高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」名古屋教室非常勤講師。パルドン・フィルステージ講師。名古屋笛の会評議員。
近藤浩志 Hiroshi Kondo,Cello
東京藝術大学を経て、パリ・エコール・ノルマル及びブローニュ音楽院を首席卒業。大阪国際室内楽コンクールをはじめ数々の国内外のコンクールで受賞し、ソリストとして数々のオーケストラと共演するなどし、世界的指揮者ジャン・フルネ氏より「現代第一級のソリスト」の推薦状を受け、また英・ウエストミンスター紙上やニューヨーク等で絶賛される。久石譲、服部克久両氏に認められ、ジブリ映画の音楽や数々のCMに起用され、アンサンブルメンバーとしてツアーに参加。久石譲が全面プロデュースのもとCDデビューし、それを含む3枚のソロCDをリリース。新日本フィルを経て、現在、大阪フィルハーモニー交響楽団チェロ・トップ奏者。アンサンブル・ベガメンバー。大阪音楽大学等非常勤講師。なわて・森のオーケストラ音楽監督。全日本学生音楽コンクール審査員。使用楽器はカラヤンベルリンフィル時代のソロ首席奏者E.フィンケ氏が愛奏した名器 ex Finke J.B.Vuillaume 1850年製。