日本歌曲で高い評価を得るソプラノ、篠原美幸のリサイタル。
昨年10月は、大阪いずみホールで「そら澄みて うた満ちるとき」と題してリサイタルを行いました。レポートはこちら
今回は「ここを わすれないで」と題して、イタリアの作曲家で「ローマの松」など色彩あふれるオーケストラ曲が特に有名なレスピーギが、トスカーナ地方の民謡を素材とした歌曲に、後半は日本歌曲を歌います。
「ここを わすれないで」は、岸田衿子の詩「竹とんぼに」の一節です。
様々な人との出会いと別れ、生と死、良いことも悪いことも含めすべてを大切に、自身の原点を忘れないという歌い手の想いと呼応しました。
そのうち、谷川俊太郎の詩に前田佳世子が作曲した「六月のうた」は、この日が初演と
なります。「いつかはあんなに忘れたかったのに 今は忘れてしまうことが怖ろしいー あの日私は二十歳だった」と結ばれる詩を、歌い手が自身の声と身体を通し、どう表現するか、ご注目ください。
公演日時
2016年6月2日(木)19:00開演(18:30開場)
場所
出演
篠原 美幸(ソプラノ)
田中 明子(ピアノ)
曲目
- モーツァルト:喜びに胸は躍り Mozart:Un moto di gioja
レスピーギ : トスカーナ地方の4つの恋歌 O.Respighi:Quattro Rispetti Toscani
- 中田喜直:“マチネ・ポエティク”による四つの歌曲
1.火の鳥、2.さくら横ちょう、3.髪、4.真昼の乙女たち 木下牧子 : 竹とんぼに(詩:岸田衿子)
風をみたひと(詩:ロゼッティ)前田佳世子 : 六月のうた(詩:谷川俊太郎)※初演
小林秀雄:すてきな春に(詩:峯 陽) 他
※ 未就学児童の入場はご遠慮ください。
※ やむを得ない事情により、曲目が変更となる場合がありますので、予めご了承ください。チケット
全席自由 3,500円(当日500円増)発売日
2016年4月20日(水)
チケット取扱い
兵庫県立芸術文化センターチケットオフィス
TEL:0798-68-0255
[10:00~17:00 月曜休み ※祝日の場合翌日]
カンフェティチケットセンター
0120-240-540[受付時間 平日10:00~18:00]WEB予約
- 予約後すぐに、お近くのセブン-イレブンでチケットを受け取れます。
- 代金はチケット受け取りの際にセブン-イレブンでお支払いいただきます。
篠原美幸(ソプラノ)
大阪教育大学特設音楽課程声楽専攻を経て同大学院修了。
’00年、第11回奏楽堂日本歌曲コンクールで歌唱部門第1位を受賞。イシハラホール「秋コンサート2002 音と夢の時」、いずみホール「ランチタイムコンサート にほんのうた、にほんのこころ 」、第113回日本演奏連盟推薦演奏会、畑中良輔 塚田佳男監修「日本歌曲演奏会シリーズ」、「奏楽堂がおくる日本歌曲のすべて~奏楽堂日本歌曲コンクール20周年記念~」など多くの演奏会へ出演。また「カルメン」ミカエラ、ヘンデル「メサイア」、ベートーヴェン「第九」、マーラー「復活」 、R.シュトラウス「4つの最後の歌」のソリストとしても活動の場を広げる。
放送ではNHK-FM「名曲リサイタル」出演のほか、CD「日本歌曲第4集」では團伊玖磨作品を収録。的確な技術に支えられた明快な解釈と、詩への共感豊かな歌唱に対する評価は高く、特に日本歌曲における表現力は絶賛されている。
第11回アゼリア推薦新人演奏会グランプリ受賞。
第5回松方ホール音楽賞大賞受賞。
増田トシ子、三縄みどりの各氏に師事。
大阪教育大学、武庫川女子大学、大阪府立夕陽丘高等学校音楽科講師。関西二期会会員。