4月3日は、31回目の「大阪フィル・ポップスコンサート」でした(ザ・シンフォニーホール)。
こちらをご覧の皆さまの中にも、会場にお越しの方が沢山いらしたのではないでしょうか。
(担当者も、この日は客席でじっくり鑑賞!)
(以下、6月12日の京都公演へお越しの方は「ネタバレ」があります。ご注意くださいませ!)
⇒6月12日(日)京都コンサートホール公演の詳細はこちら。
昨年10月の公演の最後、今秋の公演で「大フィルポップス」を締めくくると発表したアキラさん、この日のコンサートマスター、崔 文洙(チェ・ムンス)さんと一緒に、さりげなく舞台に登場しました。
オープニングは、いつもの「大フィルポップス」のテーマ曲、「シンフォニック・パラダイス」ではなく、アキラさん選曲による「ケ・セラ・セラ」。
原曲の軽やかな曲調よりも、グッと、しっとりしたアレンジの、宮川彬良版「ケ・セラ・セラ(なるようになる)」。
冒頭、水分をたっぷり含んで、今にもこぼれそうに、アキラさんのピアノがポロン・・・
担当者は、この2小節ぐらいで、もう足元グラグラ涙腺崩壊でしたが、皆さんいかがでしたでしょうか・・・。
あの始まり方は、ズルいですよね、アキラさん!!
「Akiraさん’s特選!セレクション」と題されたプログラムには、1995年から毎年書き溜められた、アキラさんのオリジナル&編曲作品の中から、アキラさん自身が選りすぐったナンバーがぎっしり詰まっていました。
担当者は、年に数回、アキラさんの新作スコアを見る「役得」に恵まれておりますが、
さすがに、この日選ばれていた「ブギ・ウギ・ビューグル・ボーイ」などは、十数年前のアレンジだそうで、凝りに凝った手の入れように、若かりし日(もちろん今も若いのですが!)のアキラさんが湯気を出しながらスコアを書く姿が浮かぶようでした。
第一部ラストの「マック・ザ・ナイフ」では、作曲者クルト・ヴァイルを、音楽のジャンルを越えて創作活動を行った一人として紹介、アキラさん自身も、常々「クラシック」「ポップス」などジャンルやカテゴリの看板で語られることへ、挑戦を続けてきたことを語りました。
さて、休憩のロビーでは・・・
舞台にも登場した、1995年、大フィルポップス初回の写真が掲示され、
今より短いボブヘアのアキラさんが!
第二部は大曲が続きました。
「東西の<海>対決」として、ドビュッシー「海」VS北原白秋・中山晋平の「砂山」。
続いて
「オーケストラは森」論をとなえるアキラさんの作品「オーケストラの森」。
演奏前に、森の動物、鳥や亀、嵐や稲妻、弦楽器群を根っこを張った立派な木に例えたり、と
各楽器の演奏も交え、紹介がされました。
この作品、10分あまりの間に森の自然と営みが、ありありと眼に浮かぶ名作です!
そしてこの日の最終コーナー。
盛り上がらずにはいられません、「ファンタスティック!白雪姫」から(これで終わるとカッコよいのに「そうはさせない宮川家のDNA」byアキラさん)「マツケンサンバII」。
なお、「マツケンサンバII」では銀のテープが破裂音とともに客席に舞いました。
予想外のお客様で、心臓が縮み上がった方はいらっしゃらなかったか、少々心配です。
いつもにも増して、盛大な客席の拍手を受け、お馴染みのアンコール。
「運がよけりゃ」では、手拍子の有り無しのタイミングも、息はピッタリの客席でした。
「悲しい色やね」担当者お隣の席のミドルエイジの男性が、それはそれは嗚咽を漏らして、号泣されておりました。
あまりの号泣に、もらい泣きというより、これだけの号泣をもたらす音楽の力に、改めて力を得た担当者でありました。
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さて、インフォメーションです!
今秋、ラストを飾る「大阪フィル・ポップスコンサート」は
10月1日(金)19時、
10月2日(土)15時(予定)の2日連続公演!
優先発売は6月27日からとのことです!