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  • 8/21
  •  大田区アプリコ公演レポート

  • (公演レポーター:鹿間玲子さん)
  • 2009.8.25 宮川彬良&アンサンブル・ベガ

8/21大田区民ホールアプリコでの「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」レポートが鹿間玲子さんより届きました!当日撮影して頂いた写真も多数あります!


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■アキラさんのコンサート公演レポート
宮川彬良&アンサンブル・ベガ
「愛の練習!」~涙と微笑みのための8章@大田区民ホール・アプリコ

◆素敵な大田区民ホール・アプリコがお出迎え!
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大田区民ホール・アプリコから見上げた空。雲の間に飛行機が飛ぶ

会場のアプリコホールは羽田空港(東京国際空港)が近いこともあり、空を見上げれば飛行機が何機も往来をしていました。当日は厚い雲で覆われた曇りのお天気だったもの概ね良好で、まさに夏の夜のコンサート日和。会場となった大田区民ホール・アプリコは多くの音楽や舞台などが催されています。「松竹キネマ蒲田撮影所跡」ということもあって、今でも芸術や文化が生まれる場所になっています。
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会場となった大田区民ホール・アプリコ。とてもきれいな施設。

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会場までの案内板。おなじみのイラスト
演奏場所の大ホールの第一印象は、天井が高く壁やステージに多くの木材が使われた「何だか落ち着く場所」。そして客席には、アキラさんとアンサンブル・ベガの演奏を心待ちにしている人で大賑わい。夏休みということもあってお子さんの姿もチラホラ。期待にあふれた熱気がムンムン伝わってきます!

◆身体に染み渡る心地のよい音楽に酔う!
アキラさんとアンサンブル・ベガ(以下アンベガ)の演奏会の始まりを飾るのは、お馴染みの「すみれの咲く部屋」。9人の奏でる爽やかな音色が期待を膨らませます。

本日のプログラムはアンベガの2ndアルバム『愛の練習』に収録されている曲を中心に11曲を予定。第一曲が終わると「今日はステージを室内楽用ではなくオーケストラ用にしてもらいました。私たちは9人だけどオーケストラなんです!」とアキラさん。アンベガはピアノ、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンの8種類の楽器から成る立派な「オーケストラ」。目をつむって聴くと本当にオーケストラの音がするから不思議です。

続いての演奏はバレエ音楽「剣の舞」と「四羽の白鳥の踊り」。舞台で流れる音楽はオーケストラピットと呼ばれる場所で演奏されていますが、今日はステージで演奏です。後者の曲では普段は「縁の下の力持ちのファゴット」がアキラさんのアレンジで主役として登場。知っている曲もアンベガの演奏だと違った曲に聴こえるのが楽しみの一つでもあります。次の曲は「バッハのメヌエット」と「ダニーボーイ」です。ゆったりとした曲想からコンサートのテーマである「愛」が伝わってきます。戦場へ行ってしまう息子を思う母親の切ない心情が込められた「ダニーボーイ」では詩の朗読を交えて演奏。切なさが音楽を通じて心に染み込むようでした。

さて5曲を終えたところで、いよいよ前半の目玉であるアンベガ名物の「音符の国ツアー」。今回のテーマは日本を舞台にした歌劇「蝶々婦人」の中に出てくるメロディーの謎。日本人なら誰でも知っている「越後獅子」や「君が代」のフレーズが使われているこの歌劇を、アキラさんの爆笑トークで進行。曲に合わせて踊るアキラさんの姿に会場は大盛り上がりでした!
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アンベガグッズの販売大盛況!

 休憩を挟んだ後半は、ビートルズの「ミシェル」、ミシェルボルナレフの「シェリーに口づけ」から始まり、9人が掛け合いをしながらそれぞれが主旋律を奏でる「愛の挨拶」を演奏。「セレナーデ」(シューベルト)では、昔々の愛の告白を表現した”ヴァイオリンの演奏をBGMに窓辺で愛を叫ぶ”寸劇を交えながら披露。アキラさんの愛の告白で会場の笑いは最高潮でした!

そして、いよいよ最後の曲。アキラさんが手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』から曲想を練った3楽章から成る「室内楽のためのソナタ『ブラック・ジャック』」を演奏。命や生きることをテーマとしたメロディーは力強く、音からエネルギーが沸いてくるよう。わずか9人のアンベガとは思えない迫力でした。

プログラムが終わると会場は鳴り止まない拍手の嵐!「もっとアンベガの演奏が聴きたい!」という思いがお客さんから伝わってきました。アンコールとして「クインテット」とビートルズの「P.S.アイ・ラヴ・ユー」を披露し、最高のエンターテイメントが幕を閉じました。
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演奏会が終わった後。熱気がまだ残る会場。


◆公演レポーター後記:笑えるクラシックコンサートってすごい!
 「クラシック音楽は難しいし敷居が高い」とよく聞きます。でも実は、結構クラシック音楽は身近なものなんですよね。CMやドラマのワンシーンで、ポップな感じにアレンジされていたり、ドラマの効果音としてクラシック音楽が使われています。一方「クラシックコンサートにいくのはお金持ち」というイメージもありますよね。私も「クラシック音楽といえば高いチケット、ドレスコード。庶民にとっては馴染みが薄い」と思っていましたが、アキラさんのコンサートを一度体験してクラシック音楽が「おもしろくて楽しい!」ものに変わりました。しかもアンベガなら「おもしろくて楽しくて一流の音楽!」が楽しめるんです。アキラさんのセンスのよいおしゃべりと親しみやすい風貌(!)、一流の音色を一度体験してみてください。絶対に音楽が好きになるはずです!(鹿間玲子)

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曲の解説もまじえた詳細な公演レポートはもちろん、会場付近の様子から、休憩中の販売ブースの様子まで画像に収めてくださり、撮影に手がまわらなかった担当者は大変感謝しております!(休憩中は、大盛況の販売ブースのお手伝いをしておりました)

鹿間さん、ありがとうございました!

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