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  • リサイタルの後に
  • 【レポート】~高野久美子(ソプラノ)

  • 2015.12.5 マネジメント

2015年11月13日(金)兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院 小ホール
「高野久美子ソプラノリサイタル」
~私はマリア

数々のオペラ、ミュージカルの舞台でタイトルロールを演じ、今年デビュー30周年を迎えたソプラノ高野久美子のリサイタルが終了いたしました。
ゲストにギタリスト荘村清志さんを迎え「新しい自分探し」と今回はじめて取り組んだ武満徹とピアソラを中心としたリサイタルでした。

公演概要はこちら

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近年、クラシック、ポップスなどのジャンルを問わず多くの人に演奏される武満徹の歌曲。その多くは歌詞も武満徹自身により、簡潔で美しいメロディが大きな魅力です。
その中から「島へ」「翼」「ワルツ」「歌うだけ」をピアノ伴奏(浜野千津)で、武満徹と親交が深く、そのギター作品を多く初演した荘村清志さんのソロで「すべては薄明かりの中で」をお届けしました。
高野久美子との共演曲は「小さな空」(写真上)。研ぎ澄まされたギターの音色と、それを包み込むような豊かな歌声が会場を満たしました。

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休憩をはさみ、後半の幕開けは荘村清志さんのギターソロ。
「アルハンブラの想い出」(F.タレガ)、「郷愁のショーロ」(A.バリオス)、「愛のロマンス」(スペイン民謡)と、次に歌われるピアソラの作品にも連なる南米、スペインの作曲家たちによるギターの名曲の後は、この日のメインです。

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  • 私はマリア Yo soy Maria
  • チキリン・デ・バチン Chiquilin de Bachin 
  • リベルタンゴ Libertango
  • オブリヴィオン/忘却 Obl ivion (ピアノソロ)
  • 失われた小鳥Los pajaros perdidos

楽譜探しから苦労したというピアソラの作品は「現代にも通じる格差社会」や「追憶と再生の物語」(プログラムノートより/高野久美子)に想いを馳せる、華やかでありながら奥深い、デビュー30周年を記念するステージとなりました。

 


アンコールは、オペラで何度もタイトルロールを演じた「蝶々夫人」から「ある晴れた空に」、ふたたび荘村清志さんに加わって頂き「初恋」(石川啄木 詞 ・越谷達之助 曲)でした。

staff note

長身のドレス姿が、ダークな木目を基調とした兵庫県立芸術文化センターの小ホールに美しく映えて、目にも耳にも贅沢なひと時でした。ピアソラの作品は、バンドネオンやチェロ、ヴァイオリンといった器楽での演奏で聴くことが多く、歌をともなう作品を聴ける機会は珍しいのではないでしょうか。タンゴ・オペリータ「ブエノスアイレスのマリア」(「私はマリア」はこの作品の中で歌われます)の全曲を聴きたくなりました。

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