2017年6月30日(金)いずみホール(大阪)
「里井宏次&ザ・タロー・シンガーズ 第22回定期演奏会~賛美と内省と K.ニーステッドとB.ブリテン 」
結成22年を迎える混声ア・カペラ合唱団「里井宏次&ザ・タロー・シンガーズ」。
「ア・カペラ」は「無伴奏」のことで、ピアノなどの伴奏がなく人の声のみで演奏する形態のことで、クラシック、ポップスのジャンルを問わず、世界中に幅広い演奏団体、愛好家が存在しています。
ザ・タロー・シンガーズは、シューベルト「三大歌曲集」(詩人の恋/美しき水車屋の娘/冬の旅)をア・カペラ用に編曲し初演するなど、ア・カペラの新たなレパートリーを開拓してきました。
今回はア・カペラのオリジナル作品で「原点回帰を」と構成された、直球勝負のプログラムでした。
選ばれた作品は、ノルウェーのニーステッドと、イギリスのブリテンと20世紀前半に活躍した2人の作曲家によるそれぞれ2曲ずつ。いずれも大曲、難曲揃い。
一人1パート、16声によるニーステッド「ミゼレーレ」。
変拍子の嵐で、演奏するには至難ながら、聴き手には「心地よい」と感じられるブリテン「A.M.D.G」。
チェロ荒井結子の独奏が加わり、声のハーモニーとチェロにより、ニーステッドが描く独創的な音の共鳴が強い印象を産む「スターバト・マーテル」メンバー一同、全力で臨んだステージでした。
緊張感あふれる本番でしたが、ふくよかな響きの「いずみホール」からの恩恵も大きく、舞台袖のスタッフにも、幸福に満ちた瞬間が何度もステージ上のメンバーに訪れた様子を見てとることができました。
客席でお聴きの皆様はいかがでしたでしょうか☆
☆アンコールを2曲お届けしました。
1曲目は
・ブリテン「5つの花の歌」
Five Flower Songs, Op 47より
No 2: The succession of the four sweet months
2曲目は、プログラム最後にお届けした
ブリテン:A.M.D.G(Ad majorem Dei gloriam)より
1曲めの Player 1
でした。
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タロー次回公演は…
10/12 大阪倶楽部 「クラシックファンのためのコンサート2017」
12/3 貝塚合唱祭 ゲスト出演
12/24 兵庫県立芸術文化センター 小ホール 「クリスマスコンサート」
〜ぜひご来場ください🎶〜