9月23日に迫った、ア・カペラ混声室内合唱団ザ・タロー・シンガーズ第29回目の定期演奏会「地には平和を」へ向けコンサートマスター(アルト)廣澤敦子による作品へのつれづれ連載。初回は武満徹の作品について。
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9月23日(月・祝)住友生命いずみホール
9月23日(月・祝)住友生命いずみホール
『タローといえば、タケミツ、というくらいよく歌ってきた曲ですが、定期演奏会で歌うのは久しぶりかも』
取り上げる作品はこちら。
- 翼 詞:武満徹
- 島へ 詞:井沢満
- 見えないこども 詞:谷川俊太郎
- 死んだ男の残したものは 詞:谷川俊太郎
- さくら 日本古謡
『私がまだタローに入る前、だから20年くらい前?に定期演奏会を聴きに行ったことがあります。その時、自分もよく歌って知っているはずのタケミツの歌たちが違った魅力を持って聴こえてきたこと、今でも覚えています。
あの時とはメンバーもずいぶん違いますが、あの時の感動を忘れずに歌いたい…と思うと同時に、指揮者の里井先生が最近よくおっしゃる「慣れたらアカン!」を頭の隅に置いています。
慣れちゃうんですよね。暗譜で歌うわけではないけど暗譜もしてるし。
でもそういうものほど、使い慣れた包丁と同じ、研いでお手入れしないと。キレッキレの目と耳で臨むとまた違う世界が見えてくるから。でもキレッキレでいられるのはやはり慣れているから、でもあるんですよね。この辺は脳の不思議かな。』(コンサートマスター 廣澤敦子)
タローによるCDもリリースされています(Amazon)