ホルスト『イヴニング・ウォッチ Evening Watch』
今週末9月23日に迫った、ア・カペラ混声室内合唱団ザ・タロー・シンガーズ第29回目の定期演奏会「地には平和を」へ向けコンサートマスター(アルト)廣澤敦子による作品へのつれづれ連載。
6回目は”ジュピター”で有名なイギリスの作曲家ホルストその2。
”夜のニュース番組のような”タイトルの1曲です。
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イヴニング・ウォッチ Evening Watch
『タイトルは夜のニュース番組みたいですね(笑) しかしここでのウォッチは時計という意味。時計にはclockと、watchがありますが、clockは置き時計的なもの。watchは腕時計とか、懐中時計。イギリスだけに懐中時計が似合いそうにも思います。
予習はこちらから!
まだ死にたくない。また目を覚ますのだ、という身体に、魂は安らかに眠れ、と諭します。あなたがこの世で引き取る最後の息は、永遠なる世界での最初の一呼吸でもあるのだ、と。
「身体」はテノールと、アルトのソロで。「魂」は合唱で歌われます。ソロであることで、この世に生きる人間の弱さを表しているのでしょうか。
逆に合唱は、ひとりの人間の歌声では到底表すことのできない神秘的な響きを作り出すことが出来ます。
そしてこの魂の合唱の色彩感。私には真夜中の暗闇から夜明けへの空の色の移り変わりのように感じます。
リンクしたYoutubeのアルバムのタイトルは「Song of Farewell」
やはり臨終の時の詩なんでしょう。素晴らしい演奏だと思います。』(廣澤敦子)
9月23日(月・祝)14:00開演 住友生命いずみホール
里井宏次&The TARO Singers
第29回定期演奏会 「地には平和を」
チケットは出演メンバーにお申し付けいただくか、下記プレイガイドにて。
- いずみホールチケットセンター(Tel 06-6944-1188)
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