松の内どころか、旧暦のお正月=節分も過ぎてしまいましたが、ニューイヤーコンサートのご報告です!
(解説はのちほど…)
ホールの開館以来、年の初めのコンサートにお招き頂いている、兵庫県立芸術文化センターでのニューイヤーコンサートは9回目!
アルバムはFacebookに掲載しました(10枚)。登録されていない方もご覧いただけます。
今年は、コンサートの幕開けに「午(うま)年」にちなんだ
<アンサンブル・ベガ版『西宮万歳(まんざい)』>をお届けしました。
#万歳(まんざい)#
烏帽子に素袍を着た太夫が、才蔵の打つ鼓に合わせて、 かけあいで、
めでたい文句をとなえ歌い舞えば、歌のとおりになる、と信じる予祝の芸(祝福芸)のひとつ。
古くは800年前、大和国(現在の奈良県)の祈祷師が、京の宮中へ出かける千秋万歳が知られています。ほかに、「三河万歳」「加賀万歳」なども各地で伝承されています。
太鼓持ち役(=舞台監督、松田さん)の先導にのって登場したアキラさんが唱えたのは、こちらの「万歳」でした!
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ウマい世渡りする人よりも
ウマみと深みのある人が良い
ウマい話しに乗らないで
倦ま(ウマ)ず たゆまず 地道に生きる
美々し(ウマし)国だよ 日本の国は
美々し(ウマし)ところだ この星は
<作:響 敏也>
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にぎにぎしく幕を開けたコンサートですが、いつものように、アンサンブル・ベガのテーマ曲
「すみれの花咲く部屋」は始まらず、この日は、モーツァルト「クラリネット五重奏曲」を
全曲(約35分)お届けしました。
「いつもの」アンサンブル・ベガのコンサート、男性メンバーは黒シャツ×黒ズボンと
クラシックのコンサートの中ではカジュアルな部に入る衣装ですが、この日はキリリと
燕尾服で決めました!
オーケストラの定期演奏会など、燕尾服を着る機会が多いメンバーは「燕尾服は仕事着」などと称してはばかりません(!)が、アンサンブル・ベガでは、とても新鮮☆ですよね!
(メンバー燕尾服の図)
慌ただしい12月を駆け抜け、クリスマスからお正月と、ごちそう続きで疲れた胃腸に、ホッと一息やさしい清涼剤のようにも感じたモーツァルトではなかったでしょうか。
アンベガメンバーによる純クラシックの室内楽、今後も様々な機会にお届けできればと願っております。
コンサート後半は、「いつものアンベガ」として、テーマ曲「すみれの花咲く部屋」に始まり、
最近レパートリーに加わった中から、ヴェルディの歌劇『椿姫』から<花から花へ~乾杯の歌>や、ビートルズ・ナンバーを。
しかし、なんといってもこの日のお客様から注目を浴びたのは、ホルン池田重一でしたね。
(一番上の写真にご注目!)
「立入禁止」と書かれた赤いコーン、工事現場で見かけるものです。
その傍らのホルン奏者…ミスマッチ!
ですが、これはレッキとした「楽器」なのでした!
ホルンは丸いカタツムリのような形ですが、その丸い部分にウニャウニャしている管を伸ばすと、とても長いのです。
その管に息を吹き込み、唇の形や舌の位置など(専門用語で「アンブシュア」といいます)で音の高さを変える、というのがホルンの原型です。
アルプスの山で、羊飼いが吹く「角笛(つのぶえ)」もその一つ。
というわけで、今回は、角笛を身近なもので再現してみようとしたのでした。
「ガス管+ラッパの部分の代わりになるジョウゴ」が最初の案でしたが、普通のジョウゴでは大きな会場に届くような音が出ません。
「もっと大きなラッパの変わりになるものはない!?」
と一同が考え込んでいたところに登場したのが、写真の赤いコーンでした。
(ホール舞台スタッフの皆さん、ありがとうございました!)
(この「小道具」は、翌々日の新潟公演でも使用することになり、車で運搬されました!検問などあったら…「これはなんですか?」「・・・楽器です」というやりとりがなされたに違いありません)
カーテンコールで深々とお辞儀の、アキラさんとメンバー。
今年も元気で皆さんとお会いできますように!
(レポート文責:1号)