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  • 【レポート】~篠原美幸(ソプラノ)

  • 2016.6.24 マネジメント

2016年6月3日(木)兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院 小ホール
「篠原美幸ソプラノリサイタル~ここを わすれないで」

昨年10月、いずみホール(大阪)でのリサイタルから約8か月、舞台と客席が近いすり鉢型の形状と重厚な木目基調の色合いで高い人気の、兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院 小ホールで行われた ソプラノ篠原美幸のリサイタルの様子をお届けいたします。
今公演の概要はこちら

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(C) O.WADA

リサイタル前半に置かれたのはイタリア歌曲。
モーツァルト「Un moto di gioia (喜びに心は躍り)」に始まり、歌劇「道化師」で有名なレオンカヴァルロ、めずらしいボノンチーニの作品等のあと、レスピーギ「トスカーナ地方の4つの恋歌」で締めくくりました。
ピアノは、前回のリサイタルに続き、田中明子さん。
上の写真には、歌う篠原とピアノの田中さんの口元が同じ形( ^○^)の瞬間がとらえられています。

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(C) O.WADA

リサイタル後半にお届けした日本歌曲は、故・中田喜直と、小林秀雄、木下牧子、前田佳世子と、3人の現代を生きる作曲家の作品でした。
◇美しい日本語の音韻を生かした定型詩に中田喜直が付曲した“マチネ・ポエティク“による四つの歌曲。
◇”合唱界のカリスマ”木下牧子さんの「竹とんぼに」「風をみた人」。(今回のタイトル「ここを わすれないで」は、岸田衿子さんの詩「竹とんぼに」の締めくくりの言葉でした。

◇コレペティトゥアとして数々のオペラ上演に関わり、また作曲家としても活動する前田佳世子さんの「六月のうた」(詩:谷川俊太郎)。この日が初演となりました。
リサイタルの前に(「六月のうた」初演について)

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終演後のホワイエで。左から、ピアノ田中明子さん、篠原美幸、作曲の前田佳世子さん。

二十歳のころを振り返る谷川俊太郎さんの詩「いつかはあんなに忘れたかったのに 今は忘れてしまうことが怖ろしいーあの日 私は二十歳だった」に対して、
前田さんは
「今なら書けるかなと思って」
作曲したとおっしゃっていました。
「楽譜をみて、ぜひ歌いたいと思った」
という篠原と、ピアノの田中さんと、終演後の一枚に初演の喜びが伺えます。

締めくくりに、小林秀雄作曲の華やかなワルツ「すてきな春に」を歌いプログラムは終了しました。
グリーンのドレスで演奏中の写真は、アンコールでのもの。
アンコールは、木下牧子「うぐいす」、武満徹「小さな空」でした。

staff note

昨年10月、いずみホールでのリサイタルの後、これまで以上に定期的に自身の演奏をお届けする機会をつくりたいと話していた篠原美幸。何度も舞台に立ち、好きなホールだという兵庫県立芸術文化センター 小ホールでのリサイタルでは、より親密な空間で、のびやかでどこまでも温かい音楽がホールを満たしていました。
このリサイタルの直前に「実は、次にやりたいプログラムもあって・・・」とのこと、楽しみです!

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第19回「想い出のあのうた」

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○7月 1日(金)19:00開演(30分前に開場)
○いずみホール(大阪)
○入場料: 3,500円(全席自由席)
♪篠原美幸は、「未来予想図II」(ドリカム!)ほかを歌います。


 

日本歌曲シリーズ
○9月9日(金)
○音楽の友ホール(東京)


 

日本歌曲の流れ
○10月28日(金)
○兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院 小ホール
♪篠原美幸は、前田佳世子作曲『愛の宝石箱』より、ヒスイ・いつか・ガーネット(いずれも詩: 寺山修司)を歌います。

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