宮川彬良＆アンサンブル・ベガ　いずみホール公演へのご来場、ありがとうございました！
お天気も回復し、沢山のお客様に恵まれたことを感謝申し上げます。
同ホールへは、2007年6月の「ランチタイムコンサート」シリーズへの出演から4年ぶり、2度目の出演でした。

ウィーン楽友協会（ムジーク・フェライン）をモデルにしたとされる美しい内装のホール。
実は、日程調整の段階から、厳しい条件が予想された昨日の公演、大阪フィルのメンバー3人は、この日、朝から市内のザ･シンフォニーホールで2回の学校公演を終えて、いずみホールへダッシュ！
いつもより少々遅いゲネプロ（通し稽古）の開始となりました。
生誕200年の作曲家、リストを軸に構成された昨日のプログラムは、名人芸で当時の社交界を沸かせたリストのみならず、彼に影響を与えた大いなる先人たちにもスポットをあてた、2回分ぐらいの･･･盛りだくさんな曲目でしたね。
もちろん、リストを取り上げた「音符の国ツアー」では、あの手、この手で、
リストを語りました･･･

ボブヘアに前髪のあたりが金髪の美しい青年リスト！
そこに、メガネをかけたら、誰かに似ている、ではありませんか･･･！？
「名人芸」にちなみ、アンサンブル・ベガ各メンバーも、昨日はソロをたっぷり披露しました。
たとえば･･･
リストに衝撃を与えたヴァイオリンの名人、パガニーニの無伴奏カプリスno.24（ハイライトver.）は、辻井”パガ様”淳！
アキラさんお得意の口上と、一度、袖に引っ込み”パガ様”に扮したプチコスプレで登場し客席から笑いをとった直後、あの難曲を顔色一つ変えずに弾ききる、辻井さんでした（パチパチパチパチ！）。
アキラさんの今回の新作アレンジは2曲、リストの最も有名曲2曲。
「ラ･カンパネラ」「愛の夢　第3番」
特に「愛の夢」は、アンサンブル・ベガのサウンドにジャストミートだったのではないでしょうか。今後も繰り返し演奏できればいいですね。
休憩を挟んで後半の目玉は･･･

（これはゲネプロの様子）
モーツァルト「クラリネット協奏曲　イ長調」より　第2楽章。
演奏は･･･
・鈴木豊人（クラリネットソロ）
・アンサンブル・ベガ（オーケストラを7人で）
天才モーツァルト、最晩年の傑作から、もっとも美しいと言われる楽章です。
本当に美しかったですねぇ･･･！
ちなみに、原曲は、クラリネット独奏とオーケストラのための作品です。
今回は、鈴木さんを除くアンサンブル・ベガ7人でオーケストラパートを担当するべく、メンバーの相談により、足りない音を少しずつ分担し合って、昨日の演奏となりました。
（アキラさんの編曲ではありません）
初回のリハーサルでは、抜けている音が少々気になるかも、と心配だったのですが、
昨日は見事に「7人でオーケストラ」になっていたのではないでしょうか。
音を重ねるうちに、ハーモニーのバランスが完成したのでしょう♪
こちらも、パチパチパチパチ！」

締めくくりは、宮川彬良「室内楽のためのソナタ『ブラック･ジャック』」。
とっても緊張感のある引き締まった演奏でした！
大きな拍手を頂いて･･･
アンコールは
「ゆうがたクインテット　テーマ」（宮川彬良）
「P.S.I Love You」（レノン／マッカートニー）

「P.S.～」での、いつもの風景。
ありがとうございました！